聖書黙想“3分の奇跡” 2020年11月18日水曜日

🎶2020年11月18日「3分の奇跡」

(1日3分の御言葉黙想を通してあなたの人生に奇跡を体験してください!)


タイトル:すべてが神様からの最高の贈り物です。

 

[第二コリント12:9]

しかし、主は、「わたしの恵みは、あなたに十分である。というのは、わたしの力は、弱さのうちに完全に現れるからである」と言われたのです。ですから、私は、キリストの力が私をおおうために、むしろ大いに喜んで私の弱さを誇りましょう。

 

♥ある兄弟の証しです。

 

私は幼い頃から豊かな環境で育ちました。夏にはプールに行きたいと言ったら市内の最高級ホテルに行って食事をして水泳をしたりしました。
そんなある日、父の会社の不渡りで母と姉と私はアメリカのお母さんの妹のところに突然行きました。

 

1988年2月寒い冬の日、私たちはアメリカのJFK空港に到着しました。私たちを迎えに来たおじさんは古くて小さい車に荷物を乗せ、私たちは狭い路地を通ってとてもみすぼらしい2階建ての多世帯住宅の前で止まって、そこで11人が1年を暮しました。

 

韓国で全校1位だった姉はすぐ中学校に入りましたが、いつもビリだった私はABCも知らなかったので、元々は6年生に上がらなければならない年で4年生に何ヶ月後入りました。

むやみにどの教室に入ったのですが、6年生のクラスに間違って入って, 恐ろしい私の学校生活が始まりました。

 

正式なビザをもらうためには、ピアノをする姉がジュリアード·フリーカレッジに合格しなければなりませんでした。
お母さんとお姉さんの血のにじむような努力にもかかわらずお姉さんは二度も落ちて三度目に合格しました。

 

その間に私の悪夢のような学校生活はさらに激しくなりました。

 

背も低く、年も幼くて運動もできない東洋の子どもを子どもたちはいじめ、休み時間になると1回ずつ軽くたたいて通り過ぎました。

1ドル25セントの昼食代を節約しようと、母親は弁当を毎日つくってくれたのに、子どもたちは牛乳を私の弁当に入れたり、私は殴られて耳が裂けて血が出たり、ロッカーに閉じ込められたりしました。
私が学校で子供たちの非難と冷やかしを避けるところはただトイレでした。

 

ある日、便器の上にうずくまって、神様に問い詰めるように聞きました。
「神様、どうして私がアメリカに来てこんな苦痛を受けなければならないんですか。お姉さんは賢くしてくださってお母さんに愛されるようにしながら、どうして私は背も低くて勉強もできなくて毎日叱られるのですか!」
私は泣きながら叫びました。 その時、聖霊様が初めて私のところに来られるのを感じました。


「子供よ、私がここにいるでしょう。君といつも一緒にいるじゃないか。私が友達になればいいんじゃない?」


「人は私の名前も呼びません。お姉さんの弟だとしか言います。僕は生まれない方がよかったんじゃないですか?間違いで生まれたんじゃないですか!」

 

「そうではない。私は君の髪の毛まで数える君の神様だよ。私が君を作ったんだよ。」

 

私は幻聴なのか何なのか分からなかったが、神様を友達に受け入れろという言葉を当てもなく信じて頼りたかったです。一瞬、心臓が熱くなって、心の中の何か固い盤石のようなものが作られるようでした。

 

その時、どこからかフルートの音が聞こえてきました。「韓国で数ヵ月学んだのが全部だったんですが、米国で聞いてとても嬉しくて、その音に従ってバンドの部室に行きました。
先生は私に『フルートを一度吹いてみなさい』と話されて、私は韓国でドレミファソラシドと蝶々の歌をやっと吹いただけですが、突然一度も吹いたことのない国歌のメロディーが思い出されて吹きました。
私も先生もびっくりしました。先生はそのフルートをくださいながら、バンド部に毎日出て来いと言われました。

 

その日から私は本当に一生懸命吹きました。私にもできる何かがあるというのが嬉しかったし、何より誰かから認められたというのがもっと良かったです。

 

ある日お母さんに言いました。
「私もジュリアードフリースクール試験を受けたいです」
「母と姉は当惑しながら、『誰でもジュリアードを行くと思っているのか』、『レッスン費が高いのに、うちの状況には不可能だ』と叱りました。
正式レッスンなしに試験機会はたった一度だけ与えるという条件でやっと許可を得た私は本当に熱心に練習をしました。


試験を受ける日、母は仕事をしなければならなかったので、一人でニュージャージーからマンハッタンまで一人で試験を受けに行きました。
私は錚々たる子供たちの服装や楽器、両親らの世話に気後れして、どうせ落ちるだろうと思って、ジェスチャーまでしながら、一所懸命に演奏しました。
すると教授たちが拍手をしながら笑いました。他の子供たちは5分も経たないうちに終わったのに、私は全曲を演奏し、ある教授が古くて安物の楽器を見ながらにっこり笑いました。

 

一週間後、ジュリアードからの郵便物を先に手にした姉は嘲笑しながら「おい、不合格の通知が一週間も経たないうちに来るんだ。恥ずかしくもないの?もうお母さんに心配をかけるのはやめて、また試験を受けるという話は絶対にするな」

 

ところが突然、母の泣き声が聞こえました。私はもしかしてお父さんからの手紙を読んで泣いてるのかと思ってびっくりしました。

ところが母は私を見て、突然抱きしめて泣きました。


「ねえ, 君がジュリアードに合格したんだよ。それも奨学金をもらって」
私は13歳でジュリアードフリースクールに入りました。

 

「いじめ」から「ジュリアード奨学生」へ、世界最高の舞台から貧民村の街へ。8年間、全世界80カ国、2年間日本で200回演奏し、たった一人の聴衆のために演奏する彼。
世界的なフルリストとして富と名誉をすべて受けられるのにもかかわらず、最も低い場所を歩き回りながら魂に響く演奏で福音を伝える彼…。

ドラマ『ホジュン』、『イサン』、『ドンイ』のメイン演奏と多くの映画音楽を作曲した彼。
彼は2013年に『神の演奏者』という刊行物を発刊した『ソンソルナム(松の木)』の執事です。

 

教授たちから「天才」と称えられた彼の人生は、果してジュリアード入学後の坦々たる大路だったのでしょうか。

 

貧民村へ、アフリカへ、日本へ世界中を回りながら演奏する彼は、実はフルートを演奏するにはいろいろと不利な体の条件を持っていました。
事故で前方十字靭帯が破裂して手術を受けた右足は左側に比べて70%しか使えません。だから演奏のときに長く立っていられない、また肺の64パーセントしか使えない、ひどい喘息患者さんなんです。

2006年から服用している喘息の薬はうつ病や不眠症、恐慌障害を誘発して演奏を終えていくら疲れていてもなかなか眠れません。

 

留学中に彼は楽器を3回も盗まれ、1000万ウォンを超える高価な楽器をなくした3回目には喪失感から神様を遠ざけ、楽器がないため学校に行くこともできなかったので、廃人のように過ごしました。

 

大衆歌手のアルバム、映画、ドラマのOSTに参加し、世の中の音楽にハマって生活しました。お金をたくさん儲けたし、忙しいという言い訳で教会に行くことも忘れました。
7年間、たまに知り合いの兄に連れられて礼拝に出る程度でした。

 

「ある日、牧師先生がこうおっしゃっていました。『今神様のところに戻りたい人は席を立ってください』お兄さんが横でポンポンと叩いたが、びくともしませんでした。」
また、牧師先生が『神様に帰って来ようとする魂があると言われました。勇気を出してください』と再度おっしゃっていました。

 

一瞬後頭部を殴られた気分でした。心の真ん中にこんな声が聞こえました。

 

「ナム、お前がスイスから盗まれたのは何?」

 

私が盗まれたのは楽器ではありませんでした。「イエス様の初恋を盗まれました」という告白とともにその場から立ち上がりました。

 

2004年、神様との初恋を回復しました。そして神様一人だけを見ながら従順に走っています。
彼は、神様の演奏者として世界86カ国を回りながら福音を伝えています。


人々は彼に「ソンソルナム様、自己管理はどうなさいますか。これからの特別な計画やビジョンは何ですか?」と尋ねると彼の答えはいつも同じです。


「神様の視点で見るのが私のビジョンであり、その方に従うのが私の計画です。そして休まず福音を伝えることが私の最高の自己管理です。」

 

死ぬ日まで神様に従うのがビジョンであり、神様が必要な時、私をその方の道具でお出しすること、私が死に、イエス·キリストだけが生かされることが彼のビジョンなのです。

 

苦難を乗り越えて整えられた彼の人生と音楽は、世界中の傷つき、疎外された魂を癒す魔術の笛(magic flute)となりました。

 

彼は彼の本のエピローグにこのように記録しています。

 

♣この文を書きながら感謝します。
幼い頃、勉強ができなかったことに感謝します。
特に数学が苦手で計算に弱いことに感謝します。
誰かにあげたものを計算できませんから。

 

子供の時、父の会社が倒産して
苦しい生活の中にあったことを感謝します。
おかげさまでアメリカに来れたし、
大変な人々を理解することができて、
父親なしで育つ子供たちを理解することができて、
家がなく、車がない人を理解することができましたから。

 

いつも学校でからかわれて殴られたことに感謝します。
おかげさまで神様を私の友達にすることができたし,
神様のお仕事をして殴られることに恐れがないからです。

 

喘息と恐慌障害をくださったことに感謝します。
おかげさまでタバコが吸えなくなって
聖霊に頼らずには
演奏者として舞台に立つことができなくなりましたから。

 

3度も楽器を盗まれてしまって感謝します。
おかげさまで何より守るべきことは
財物じゃなくて心だというのが分かったんですから。

 

若い頃の彷徨の時間を過ごさせていただき感謝します。
おかげさまで、私は天国の市民権を持つ
キリストの者だということを知りましたので。

これらすべてが神様が私にくださった最高の贈り物です。

 

神様、本当にありがとうございます。🌱

 

[ローマ書8:28]

神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを私たちは知っています。

 

♰善であられる父なる神様、ソンソルナム執事の証しを通して人生の偉大な演奏者である神様の驚くべき計画と道を作られる主の導きを悟らせてくださってありがとうございます。

 

私のビジョンも神様の目で見させてくださって、神様に従順することが私の計画になりますように、休まず福音を伝えるのが私の最高の自己管理となりますように。

 

一生主に呼ばれるその日まで主の道具として、そして働き人として用いられますように、私を差し出し私は死にイエスキリストだけが生かされる人生となりますように。

 

すべてのことを働かせて益とするために私に与えてくださった苦難と大変な状況と試練も感謝して、イエスキリストの御名によりお祈りします。アーメン。