聖書黙想“3分の奇跡” 2021年3月4日木曜日

🏕2021年3月04日 "3分の奇跡"
(1日3分の御言葉黙想を通じてあなたの人生に奇跡を体験してください!)

タイトル: 羊飼いの心情による完全さ

[詩篇4:8]

平安のうちに私は身を横たえ、すぐ、眠りにつきます。主よ。あなただけが、私を安らかに住まわせてくださいます。


❤語られる通りに生きて成功した多くの人の中で一人、テッドパイパー(Tad Piper)さんをご紹介します。

彼は第3世代の経営者として100年の伝統を持つ優秀な企業で、優れたサービスと誠実さで名声を得ている会社の社長でした。
ところが1994年4月、金利引き上げに伴う債権とデリバティブ市場の正面衝突により、債権市場は墜落し、破産してしまいました。

その時テッドは、戸惑いながらこんなことを考えました。
「私は何か悪いことをしたのかしら。どうしてこんなことが私に起こったの?」
しかしどう考えても理由がわからず、破産は現実だったので彼は腕をまくりました。

数多くの質問と非難が降り注ぐ中で、混乱した経営を取りまとめて前に進み始めました。
そんなある日、彼は小さな小包みを受け取ることになります。その小包の中には、次のような文句と録音テープが入っていました。



「このテープを聞いてみてください。私も多くの助けを受けました。社長にも役に立つでしょう。」

彼は、このプレゼントは愛のプレゼントであり、確かによいプレゼントだということも知ってはいましたが、あまりにも状況が緊迫していたので、テープを聞くこともできないまま2週間が過ぎました。
限界状況と格闘している途中、完全に力が抜けるぐらいまでに至りました。

「ああ, もう終わりなんだろう。何もできないな。またい起き上がる可能性はゼロだよ。」

このように捨て鉢で愚痴ばかりこぼしていましたが、彼はそのテープを思い出し、テープをつけました。
そのテープの内容は詩編23編に関する説教でした。

「昼夜に羊を守り、保護される方が羊飼いです。ところが、羊飼いがあっても難しい目に遭わないというわけではありません。たとえ大変なことにあっても、死の影の谷を歩いても、恐れずに不安と恐怖を吹き飛ばしてください。私たちには善良で慈しみ深い羊飼いがおられるからです。」

羊の面倒を見てくださる羊飼いの愛に気づいた彼は、新たに祈り始めました。
「神様、私にできることは羊飼いである主だけを頼るのみです。神様にすべてを任せますので、これからは神様が導いてください」

しばらく祈っているのに、驚くべき平安が押し寄せてきました。後にテッドはこの瞬間をこのように告白しました。

「私はその時、神様が私と一緒にいることを感じました。それで、死の谷から抜け出すことができたのです。」

「私は乏しいことはありません」は現在と未来に対する告白です。たとえ今苦しくて難しくても、主は私の羊飼いなのでこれからの人生は乏しくない人生を生きると確信しています。

このように詩編23編は、イエス様の祖先である「ダビデの賛歌」ですが、それを超えて創造主神様の「牧者の心情」を宣言した「メシア的詩編」です。

[詩編23:1]

主は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません。


魂の満足です。イエス様が荒野の試みを受ける時、父なる天のお父様が御使いたちを送って仕えさせたことで、イエス様は乏しいことがありませんでした。

[詩篇23:2]

主は私を緑の牧場に伏させ、いこいの水のほとりに伴われます。


魂の導きです。イエス様は物理的に頭を置く所もありませんでしたが、朝早く起きて祈りに静かな所に行かれる時、父なる神様が準備した緑の牧場と休める憩いの水のほとりの恵みを受けられ、

「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる』と書いてある。」と語られたように、イエス様は神様の「御言葉」を「パン」の代わりに取りました。



[詩編23:3]

主は私のたましいを生き返らせ、御名のために、私を義の道に導かれます。


魂の生き返らせです。イエス様の心がゲッセマネの園で悩み、死にそうになった時、彼の魂が生き返らせ、神様が準備した義の道を歩むことができました。

[詩編23:4]

たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、私はわざわいを恐れません。あなたが私とともにおられますから。あなたのむちとあなたの杖、それが私の慰めです。


魂の守りです。イエス様が死の陰の谷、最も苦しいカルバリーに導かれましたが、父なる神様が御子イエス様が受ける数多くの苦難の中から彼を守り、彼を死者の中から救い出しました。

[詩編23:5]

私の敵の前で、あなたは私のために食事をととのえ、私の頭に油をそそいでくださいます。私の杯は、あふれています。


魂の供給です。神様が準備してくださった「御子メシアの婚姻宴会」のために、天に昇りました。

[詩編23:6]

まことに、私のいのちの日の限り、いつくしみと恵みとが、私を追って来るでしょう。私は、いつまでも、主の家に住まいましょう。


魂の永遠の住まいです。イエス様は神様の家に永遠に住まうために天に昇りました。

父なる神様は御子イエス様の完全なる羊飼いでした。
その愛と供給により、イエス様が苦難と困難を乗り越えられました。

私たち皆が苦痛を受けて苦しんでいる中でも、再び立ち上がることを願う羊飼いの心情を悟り、羊飼いである父なる神様を信頼し、平安を受けることを祈ります。 (2021年2月28日の主日礼拝の説教参照)

✝️私たちの羊飼いなる父なる神様、私の乏しさを永遠に満たして安らかにしてくださる神様を一生信頼して生きていきますように。

父の羊飼いの心情で、一人の魂を大切にし、完全な弟子で家庭と職場、言葉と行動で真の弟子の人生を歩んでいきますように。

イエス様の御名でお祈り申し上げます。アーメン。